ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

F-53Bとクロムの複合汚染は緑膿菌のバイオフィルム形成を阻害するが、その毒性はルチンが修復する

Repairing of rutin to the toxicity of combined F-53B and chromium pollution on the biofilm formed by Pseudomonas aeruginosa

著作名:
Yunhao Zhang
Yi Qian
Ming Zhang
Weichuan Qiao
出典:
Journal of Environmental Sciences
2023
127
158-168
DOI:
10.1016/j.jes.2021.12.019
キーワード:
ルチン
緑膿菌
バイオフィルム
F-53B
6価クロム
要旨:
クロムメッキの廃液は、有毒物質であるF-53Bと6価クロムを含む。この廃液を緑膿菌に晒すと、その毒性ゆえ、バイオフィルム形成が不可能になる。また、細胞間に過剰の活性酸素種が蓄積し、その対抗処置としてSODとカタラーゼ活性が上昇した。しかし、ルチンを添加すると、活性酸素種を減少して、酸化ストレスを軽減した。