ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはカルシウム結合蛋白質のパルブアルブミンを制御して、グルタミン酸毒性が誘発した神経細胞死を改善する

Quercetin ameliorates glutamate toxicity-induced neuronal cell death by controlling calcium-binding protein parvalbumin

要旨:
海馬由来の神経細胞に過剰のグルタミン酸を作用させると、細胞の生存率が減少し、細胞内のカルシウム濃度が上昇した。グルタミン酸を添加する前の1時間に、ケルセチン処置した細胞は損傷とカルシウムの上昇が抑えられた。グルタミン酸がもたらすパルブアルブミンの減少・カスパーゼ-3とBaxの発現の増大・Bcl-2の発現の減少を、ケルセチンが抑制した。なお、パルブアルブミンは、細胞内カルシウム濃度を維持してアポトーシスの防止に寄与することが知られている。