ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ヒトの12週間のケルセチン摂取における、変動する血漿ケルセチンの応答

The variable plasma quercetin response to 12-week quercetin supplementation in humans

著作名:
F. Jin
D. C. Nieman
R. A. Shanely
A. M. Knab
M. D. Austin
W. Sha
出典:
European Journal of Clinical Nutrition
2010
64
692–697
DOI:
10.1038/ejcn.2010.91
キーワード:
臨床研究
ケルセチン
血中濃度
要旨:
18~85歳の被験者1002名(女性: 60%、男性: 40%)を対象に、ケルセチンの薬物動態を測定した。ランダムに3群に分け、ケルセチン1000 mg摂取群、ケルセチン500 mg摂取群、プラセボ摂取群に割り当て、12週間の摂取期間を設けた。試験食として、それぞれの摂取対象を含むソフトチューを、1日2回摂取した。摂取開始前、4週間後、8週間後、12週間後(摂取終了時)のそれぞれに採血して、血中ケルセチン濃度を測定した。一晩絶食した血漿ケルセチン濃度は516±30.8, 332±21.0, 53.6±6.4 μg/Lであり、用量依存的に上昇した(P<0.001)。それ以外の要素、すなわち年齢・性別・BMI・普段の運動のレベル・食生活で層別解析しても、ケルセチン濃度に影響を及ぼす因子は存在しなかった。