カテゴリーIII慢性前立腺炎の男性におけるケルセチン: 予備的前向き二重盲検プラセボ対照試験
Quercetin in men with category III chronic prostatitis: a preliminary prospective, double-blind, placebo-controlled trial
- 出典:
- Urology
- 1999
- 54
- 960-963
- DOI:
- 10.1016/S0090-4295(99)00358-1
- 要旨:
- カテゴリーIII(非細菌性、慢性)前立腺炎の患者30名を対象とする、ケルセチンの治療効果を検証した臨床研究。無作為化、二重盲検、プラセボ対照で行った。ランダムに2群に分け、片方の15名はケルセチン500 mgを1日2回服用し、残りの15名はプラセボを服用した。1カ月の服用期間終了後、NIHが定めた症状スコアは、プラセボ群で20.2から18.8に改善されたものの、有意差には至らなかった。一方、ケルセチン群のスコアは21.0から13.1へ、顕著に(P=0.003)改善された。少なくとも25%の症状を改善した被験者の割合は、ケルセチン群が67%で、プラセボ群は20%であった。