ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

健常者における、DNAの酸化的損傷に対する食物性ケルセチンの効果

Effect of dietary quercetin on oxidative DNA damage in healthy human subjects

要旨:
健常者36名(男性: 16名、女性: 20名)を対象とする、ケルセチンの摂取とDNAの酸化的損傷との関係を検証した、臨床研究。ランダムに高ケルセチン群と低ケルセチン群に分けた。前者はタマネギのケーキ150 g(ケルセチン含有量: 89.7 mg)および紅茶300 mL(同: 1.4 mg)を毎日摂取し、後者にはフラボノイド入りの食品を摂取しないよう要請した。7日の摂取期間と、その後7日のウォッシュアウト期間を設け、試験食を入換えてクロスオーバーとした。各摂取期間の前後に採血を行い、白血球のDNAで酸化的損傷を調べた。その結果、DNAの酸化的損傷に関して群間の違いを認めなかった。