健常者における、DNAの酸化的損傷に対する食物性ケルセチンの効果
Effect of dietary quercetin on oxidative DNA damage in healthy human subjects
- 著作名:
- Emily R. Beatty
- James D. O'Reilly
- Timothy G. England
- Gareth T. McAnlis
- Ian S. Young
- Barry Halliwell
- Catherine A. Geissler
- Tom A. B. Sanders
- Helen Wiseman
- 出典:
- British Journal of Nutrition
- 2007
- 84
- 919-925
- DOI:
- 10.1017/S0007114500002555
- 要旨:
- 健常者36名(男性: 16名、女性: 20名)を対象とする、ケルセチンの摂取とDNAの酸化的損傷との関係を検証した、臨床研究。ランダムに高ケルセチン群と低ケルセチン群に分けた。前者はタマネギのケーキ150 g(ケルセチン含有量: 89.7 mg)および紅茶300 mL(同: 1.4 mg)を毎日摂取し、後者にはフラボノイド入りの食品を摂取しないよう要請した。7日の摂取期間と、その後7日のウォッシュアウト期間を設け、試験食を入換えてクロスオーバーとした。各摂取期間の前後に採血を行い、白血球のDNAで酸化的損傷を調べた。その結果、DNAの酸化的損傷に関して群間の違いを認めなかった。