ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

低酸素症が新生児に誘発した脳損傷後のケルセチン投与は、後年の発作感受性と不安関連行動を軽減する: 炎症応答の調節

Quercetin Administration Following Hypoxia-Induced Neonatal Brain Damage Attenuates Later-Life Seizure Susceptibility and Anxiety-Related Behavior: Modulating Inflammatory Response

著作名:
Yan Wu
Huiping Wei
Pei Li
Hui Zhao
Ruifang Li
Feiyun Yang
出典:
Frontiers in Pediatrics
2022
10
791815
DOI:
10.3389/fped.2022.791815
キーワード:
ラット
低酸素症
脳損傷
ケルセチン
不安
発作感受性
抗炎症作用
動物実験
要旨:
生後7日の子ラットを低酸素下(5%酸素濃度)に暴露して、脳損傷を惹起した。その後の21日間におけるケルセチン投与の有無がラットに及ぼす影響を検証した。生後28日(投与終了時)に行ったオープンフィールド試験では、ケルセチンの投与量依存的なスコア改善が、不安様行動の低減を示した。生後7~42日において、無投群では顕著に体重の増加が阻害されたが、ケルセチンは用量依存的に改善した。ペンチレンテトラゾールで惹起した発作において、発作スコアと発作ピーク同志の間隔時間は、ケルセチン群の有意な改善を認めた。ケルセチン処置は、TLR4の発現と、血中のIL-1β・IL-6・TNF-α・MCP-1を減少した。