ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

心理社会的な敗北ストレス下のマウスにおける、精神病理学に関与するケルセチンの予防的メカニズム

Preventive putative mechanisms involved in the psychopathologies of mice passively coping with psychosocial defeat stress by quercetin

要旨:
社会的な敗北ストレスに伴うマウスの諸症状は、ケルセチンが効果的に改善した。毎日10分間、凶暴な居住者による社会的な敗北ストレスをマウスに与えた。ケルセチンの同時投与は、無投与時と比較して不安感・うつ・認知機能の低下を有意に改善した。脳内のセロトニン・ドーパミン・BDNFの減少、ノルアドレナリンとアセチルコリンエステラーゼの上昇は、ケルセチンの投与で逆転した。ストレスがもたらした神経炎症・カスパーゼ-3の活性上昇・マロンジアルデヒドと亜硝酸塩の増加も、ケルセチンが軽減した。