ケルセチンはミクログリア表現型の形質転換を介する脱髄の緩和により、血管性認知症のマウスの神経精神症状を軽減する
Quercetin Alleviates Demyelination Through Regulating Microglial Phenotype Transformation to Mitigate Neuropsychiatric Symptoms in Mice with Vascular Dementia
- 出典:
- Molecular Neurobiology
- 2022
- 59
- 3140–3158
- DOI:
- 10.1007/s12035-021-02712-3
- 要旨:
- マウスの脳を低灌流状態にして惹起した、不安やうつ病を含む神経精神障害は、ケルセチンが緩和した。脳の低灌流により脱髄は劇的に悪化し、ミエリン鞘の厚さは明らかに減少したが、ケルセチンの投与が改善した。ケルセチンはミクログリアの表現型の形質転換を調節し、その後、ミエリン断片のミクログリアへの飲込み能力を増強した。ケルセチンはまた、抗炎症性サイトカイン(IL-4およびIL-10)の分泌を促進し、炎症誘導性因子(TNF-αおよびIL-1β)は減少した。