ケルセチン摂取の、単球の遺伝子発現プロファイルへの影響
Quercetin supplementation and its effect on human monocyte gene expression profiles in vivo
- 出典:
- British Journal of Nutrition
- 2010
- 104
- 336 - 345
- DOI:
- 10.1017/S0007114510000711
- 要旨:
- 健常者24名(男性: 12名、女性: 12名)を対象とする、ケルセチンの摂取と単球に発現した遺伝子プロファイルとの関係を検証した、臨床研究。ランダムに2群に分け、片方はケルセチン150 mg/dayを6週間摂取し、後者はプラセボを摂取した。5週間のウォッシュアウト期間を設け、試験食を入換えてクロスオーバーとした。各摂取期間の前後に単球を採取し、予備試験にてケルセチンの摂取で変化を認めたターゲット遺伝子24種の発現状況を調べた。その結果、4種(C1GALT1・GM2A・HDGF・SERPINB9)の発現に、群間の有意差を認めた。しかし、4種とも倍率変化の大きさに関して最小であった。結論として、プラセボ対照試験では、予め特定した遺伝子24種に匹敵する結果は得られなかった。