ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

健常者における、CYP2C8基質ロシグリタゾンの薬物動態へのケルセチンの影響

Effect of Quercetin on the Pharmacokinetics of Rosiglitazone, a CYP2C8 Substrate, in Healthy Subjects

著作名:
Kyoung-Ah Kim
Pil-Whan Park
Hyung-Kee Kim
Jong-Myung Ha
Ji-Young Park
出典:
The Journal of Clinical Pharmacology
2005
45
941-946
DOI:
10.1177/0091270005278407
キーワード:
臨床研究
CYP2C8
ケルセチン
ロシグリタゾン
薬物動態
要旨:
ケルセチンは薬物代謝酵素CYP2C8を阻害する。故に同酵素の基質であるロシグリタゾンへの影響が懸念され、臨床上で確認した。被験者をランダムに2群に分け、ケルセチンもしくはプラセボを3週間服用した後、ロシグリタゾン4 mgを経口投与して、その後の血中濃度をモニタした。ロシグリタゾンの血中濃度時間曲線下面積(AUC)および最大血中濃度(Cmax)の相乗平均比(90%信頼区間)は、0.98 (0.92, 1.05)、1.01 (0.88, 1.14)であった。従って、ケルセチンの長期摂取はCYP2C8を阻害せず、ロシグリタゾンを含むCYP2C8が代謝する薬物と相互作用する可能性は考えにくい。