死体から腎移植した際の初期機能に対する、クルクミンとケルセチンの有益な効果: 無作為化プラセボ対照試験
Beneficial Effects of the Bioflavonoids Curcumin and Quercetin on Early Function in Cadaveric Renal Transplantation: A Randomized Placebo Controlled Trial
- 著作名:
- Daniel Shoskes
- Chantale Lapierre
- Marcia Cruz-Corerra
- Nicolas Muruve
- Reinaldo Rosario
- Beth Fromkin
- Mauro Braun
- John Copley
- 出典:
- Transplantation
- 2005
- 80
- 1556-1559
- DOI:
- 10.1097/01.tp.0000183290.64309.21
- 要旨:
- クルクミンとケルセチンの摂取が、腎移植直後における移植片の機能への影響を検証した、臨床研究。クルクミン480 mgおよびケルセチン20 mgを含むカプセルと、プラセボを用意した。43名の被験者をランダムに3群に分け、手術から24時間以内に1度目の摂取を行い、以下の区分に従って1カ月間摂取した。高ドーズ群14名: カプセルを1日2錠、低ドーズ群14名: 朝にカプセル、夕方にプラセボを各1錠、対照群15名: プラセボを1日2錠。最初の1週間にて透析が不要になり、血中クレアチニンが2.5 mg/dL以下の初期機能を示した被験者は、高ドーズ群が93%、低ドーズ群が71%、対照群が43%であった(P=0.013)。2日後の血中クレアチニン濃度は、高ドーズ群が3.96±0.35 mg/dL、低ドーズ群が1.65±0.09 mg/dL、対照群が7.6±2.1 mg/dLであった(P=0.0001)。