ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

相乗的なイソケルシトリンの抗真菌活性: カンジダ・アルビカンスの活性酸素種に関連するアポトーシスと膜透過性

Synergistic Antifungal Activity of Isoquercitrin: Apoptosis and Membrane Permeabilization Related to Reactive Oxygen Species in Candida albicans

要旨:
イソケルシトリンと多剤とを組合せた際の、抗真菌活性の相乗効果を調べた。その際のイソケルシトリンの濃度は、抗真菌活性が発現する濃度以下とした。フルコナゾールと組合せると、イソケルシトリンはSODを阻害して、抗酸化システムを破壊した。その結果、真菌細胞内に活性酸素種が蓄積し、アポトーシスマーカーの発現を活性化した。一方、アムホテリシンBと組合せると、真菌の膜透過性が上昇した。脂質酸化により膜の構造と性質が変化し、真菌にダメージを与える程の膜透過性を示した。