ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

糖尿病における、腎オートファジーと間質性線維症に対するケルセチンの効果

Effects of quercetin on renal autophagy and interstitial fibrosis in diabetes mellitus

著作名:
Shuling Wang
Sainan Shang
Juan Lv
Dandan Hou
出典:
Food Science and Technology
2022
42
e122821
DOI:
10.1590/fst.122821
キーワード:
マウス
糖尿病
腎組織
腎線維症
ケルセチン
上皮間葉転換
オートファジー
動物実験
要旨:
正常マウス・ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病モデルマウス・ケルセチンを投与した糖尿病マウスのそれぞれの腎組織を比較した。糖尿病マウスの腎組織は線維症を示し、正常と比べてE-カドヘリン・ベクリン1・LC3-II/LC-3I比が減少し、α-平滑筋アクチン・コラーゲンIV・Snail1は上昇した。一方、ケルセチン群では糖尿病マウスと比べて、線維症の病変が軽減し、E-カドヘリン・ベクリン1・LC3-IIが増大し、α-平滑筋アクチン・コラーゲンIV・Snail1は減少した。従って、ケルセチンは腎組織の上皮間葉転換を阻害し、線維症を緩和した。そのメカニズムは、腎組織におけるオートファジーの促進を示唆した。