ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

オートファジーの抑制を介して固体脂質ナノ粒子は、ストレプトゾトシンがPC-12細胞に誘発した神経毒性のルチンによる保護効果を強化する

Solid Lipid Nanoparticles Enhance Protective Effect of Rutin against STZ-Induced Neurotoxicity in PC12 Cells through Autophagy Suppression

要旨:
ルチンを担持した固体脂質ナノ粒子を新規に調製し、負のゼータ電位を有し、平均粒径は176.9 nmであった。ルチンのカプセル化効率は90.3%で、負荷容量は49.1%であった。PC-12細胞にフリーのルチン・ルチンを含まない固体脂質ナノ粒子・ルチン-固体脂質ナノ粒子を予め添加すると、その後のストレプトゾトシンによる生存率の低下を抑制した。3通りの中では、ルチン-固体脂質ナノ粒子が最も良好であった。ルチン-固体脂質ナノ粒子は単体のルチンと比べて異常オートファジーを抑制した事実が、より優れた神経保護効果を説明しうる。