食物性フラボノールケルセチンの熱効果の証拠はない: 正常体重の健康な女性によるパイロット研究
No evidence for a thermic effect of the dietary flavonol quercetin: a pilot study in healthy normal-weight women
- 出典:
- European Journal of Applied Physiology
- 2011
- 111
- 869–873
- DOI:
- 10.1007/s00421-010-1674-5
- 要旨:
- 女性健常者6名を対象とする、ケルセチンの摂取と安静時エネルギー消費量との関係を検証した臨床研究。無作為化、二重盲検、プラセボ対照、クロスオーバーで実施した。ベースラインとして安静時エネルギー消費量と呼吸商を測定した後、ケルセチン(150 mg)もしくはプラセボをそれぞれ摂取した。翌日、摂取24時間後のデータも同様に取得した。その結果、安静時エネルギー消費量のベースラインからの変化に、両群間の差は認めなかった。呼吸商は両群ともに、同程度に減少した。安静時の収縮期血圧・拡張期血圧・脈圧・脈圧は両群ともに、ベースラインから有意な変化がなかった。