四塩化炭素中毒BALB/cNマウスにおける、ルチンとケルセチンで異なる肝保護メカニズム
Differential hepatoprotective mechanisms of rutin and quercetin in CCl4-intoxicated BALB/cN mice
- 著作名:
- Robert Domitrović
- Hrvoje Jakovac
- Vanja Vasiljev Marchesi
- Sanda Vladimir-Knežević
- Olga Cvijanović
- Žarko Tadić
- Željko Romić
- Dario Rahelić
- 出典:
- Acta Pharmacologica Sinica
- 2012
- 33
- 1260–1270
- DOI:
- 10.1038/aps.2012.62
- 要旨:
- 四塩化炭素で惹起したマウスの肝損傷の保護効果に関して、ルチンとケルセチンの違いを比較した。SOD活性の低下の抑制効果・TGF-β1の発現抑制は、ルチンよりケルセチンの方が優れていた。反対に、ニトロチロシンの生成抑制・iNOSの発現阻害効果・Nrf2とHO-1の発現促進は、ルチンの方が優れていた。NF-κB・TNF-α・COX-2の低減効果は、両者で同等であった。従って、ケルセチンに2糖が結合することで、抗ニトロ化ストレスは高まるが、抗酸化および抗炎症作用は弱くなる。