ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンはパルミチン酸がマクロファージに誘発した炎症を抑制し、高脂肪食がマウスに誘発した肥満と脂肪肝を阻害する

Rutin Suppresses Palmitic Acids-Triggered Inflammation in Macrophages and Blocks High Fat Diet-Induced Obesity and Fatty Liver in Mice

著作名:
Mingming Gao
Yongjie Ma
Dexi Liu
出典:
Pharmaceutical Research
2013
30
2940–2950
DOI:
10.1007/s11095-013-1125-1
キーワード:
ルチン
マクロファージ
抗炎症作用
マウス
肥満
脂肪肝
動物実験
要旨:
Vitro: パルミチン酸をマクロファージに作用すると、炎症誘導性サイトカインのmRNAの発現を促進し、TNF-αが上昇する。しかし、予めルチンを添加すると防止できた。Vivo: 高脂肪食で惹起したマウスの肥満・脂肪肝・インスリン抵抗性は、ルチンが改善した。ルチンは、褐色脂肪組織のエネルギー消費に関与する遺伝子(Pgc1α・Dio2)の発現を推進し、肝臓でのSrebp1cとCd36の転写を阻害して脂肪肝の進行を抑制した。