ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

急性膵炎のルチン治療における酸化ストレスの役割

Elucidating the role of oxidative stress in the therapeutic effect of rutin on experimental acute pancreatitis

要旨:
アルギニンで惹起した急性膵炎のモデルマウスは、腹部痛覚過敏を発症し、血中のアミラーゼ・リパーゼ・C反応性蛋白質・IL-6が上昇した。膵組織では、ミエロペルオキシダーゼの活性が上がり、浮腫指数・マロンジアルデヒド・3-ニトロチロシンが増大した。抗酸化物質の特徴的な挙動として、カタラーゼ活性は大幅に低下したが、SOD活性には変化がなかった。ルチンの投与はこれらの異常を改善したが、カタラーゼとSODの両方の活性を増強した。