ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンはMAPKシグナル伝達経路を調節して、高脂肪食がマウスの肝臓に誘発したインスリン抵抗性を改善する

Rutin improved insulin resistance induced by high fat diet in mice liver via regulation of MAPK signaling pathway

著作名:
Wenjuan Yu
Yanrong Xie
Leilei Bing
Fengyun Yu
出典:
Acta Medica Mediterranea
2018
34
677–683
DOI:
10.19193/0393-6384_2018_3_104
キーワード:
マウス
インスリン抵抗性
ルチン
抗炎症作用
MAPKシグナル経路
動物実験
要旨:
高脂肪食で惹起したマウスの肝臓におけるインスリン抵抗性は、ルチンが改善した。ルチンの投与は、インスリン抵抗性の指標であるHOMA-IR指数およびAdipo-IR指数を大幅に改善した。インスリン抵抗性に関連する遺伝子(PPAR-α・IR・IRS-1・SREBP-1c)の異常発現は、中~高用量のルチン投与で阻害した。ルチンはHO-1・Nrf2・GSS・SOD2を下方調節し、KEAP1を上方調節して、インスリン抵抗性を改善した。ルチンはまた、炎症性サイトカイン(TNF-α・IL-1・IL-6)の発現も減少した。一方、MAPKシグナル経路の調節におけるp-JNKとp-ERKの発現も、ルチンの投与で著しく減少した。