ドキソルビシンがヒト臍帯静脈内皮細胞に誘発した毒性に対する薬理学的特性の比較: ミチヤナギ抽出物を担持したリポソーム vs. ケルセチンを担持したリポソーム
Comparative Study of the Pharmacological Properties and Biological Effects of Polygonum aviculare L. herba Extract-Entrapped Liposomes versus Quercetin-Entrapped Liposomes on Doxorubicin-Induced Toxicity on HUVECs
- 著作名:
- Mariana Mureşan
- Diana Olteanu
- Gabriela Adriana Filip
- Simona Clichici
- Ioana Baldea
- Tunde Jurca
- Annamaria Pallag
- Eleonora Marian
- Adina Frum
- Felicia Gabriela Gligor
- Paula Svera
- Bogdan Stancu
- Laura Vicaș
- 出典:
- Pharmaceutics
- 2021
- 13
- 1418
- DOI:
- 10.3390/pharmaceutics13091418
- 要旨:
- 6種類のリポソームL1~L6を作成した。ホスファチジルコリンを基盤するリポソームをL1とし、ホスファチジルセリンのケースをL2とした。それぞれにケルセチンを含むリポソームをL3およびL4とし、ミチヤナギ抽出物を加えた物をL5およびL6とした。ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVECs)にドキソルビシンを作用すると、生存率が低下し、炎症・酸化ストレス・DNA損傷・アポトーシスが惹起され、Nrf2とNF-κBが活性化した。フリーのケルセチン・L3・L4で処置すると、酸化ストレスと炎症を阻害しアポトーシスを減少したが、特にL3で顕著だった。また、Nrf2とNF-κBの発現の抑制はL4で顕著だった。単独のミチヤナギ抽出物・L5・L6を作用させると、抗酸化および抗炎症作用を発揮し、γH2AXの形成が減少した。