ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは、水牛の卵巣顆粒膜細胞における小胞体ストレスが誘発したアポトーシスを軽減する

Quercetin Alleviates Endoplasmic Reticulum Stress-Induced Apoptosis in Buffalo Ovarian Granulosa Cells

要旨:
水牛の卵巣顆粒膜細胞にツニカマイシンを作用すると、小胞体ストレスを惹起し、同細胞のアポトーシスを引き起こした。ちなみに卵巣顆粒膜細胞のアポトーシスは、卵胞閉鎖症、さらには不妊症の原因となることが知られている。予めケルセチンで処置すると、小胞体ストレスもアポトーシスも回避出来ることを見出した。ケルセチンは小胞体ストレスに関連する遺伝子と蛋白質の発現を大幅に減少し、アポトーシス誘導性遺伝子を下方調節し、抗アポトーシス遺伝子は上方調節した。メカニズムとして、PERK/CHOP経路の阻害が示唆された。