ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

韃靼そば抽出物は、高脂肪食が誘発した肥満ラットにて炎症を軽減し、筋肉中のPGC-1a/SIRT1発現を増加する

Tartary Buckwheat Extract Attenuated the Obesity-Induced Inflammation and Increased Muscle PGC-1a/SIRT1 Expression in High Fat Diet-Induced Obese Rats

要旨:
高脂肪食で惹起した肥満ラットを用いる、韃靼そば抽出物の薬効評価。韃靼そば抽出物は用量依存的に、脂肪組織の重量を減らし、高脂肪食がもたらしたPPARγおよびaP2の発現を抑制した。また、韃靼そば抽出物は脂肪組織にて、炎症誘導性サイトカイン(TNF-α・IL-6・MCP-1)の発現とマクロファージM1の極性化を抑制し、 筋組織ではPGC-1αとSIRT1の発現を活性化した。ゆえに、PGC-1α/SIRT1シグナル伝達を介して、肥満に起因する抗炎に効果を示した。なお、韃靼そば抽出物の主成分はルチンであった。