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韃靼そばの摂取は、II型糖尿病患者のインスリン抵抗性を軽減し、脂質プロファイルを改善する: ランダム化比較試験

Dietary tartary buckwheat intake attenuates insulin resistance and improves lipid profiles in patients with type 2 diabetes: a randomized controlled trial

要旨:
II型糖尿病患者165名を対象とする、韃靼そばの効果を検証した臨床研究。被験者をランダムに2群に分け、片方は通常の食事を摂り対照群とした。一方、介入群は、日々の主食の一部を韃靼そばに置換えた。従って、どちらの群に属するかが明確なオープンラベル試験である。4週間の摂取期間を経て、血液検査を行った。介入群は対照群と比べて顕著に(P<0.05)、空腹時インスリン値・総コレステロール・LDLが減少した。しかし、血糖値と糖化したヘモグロビン値には、群間差を認めなかった。サブグループ解析の結果、韃靼そばを1日110 g以上摂取した群では、インスリン抵抗性も改善した。