食後血糖値の上昇に対する糖転移ルチンの単回投与の抑制効果: 無作為化プラセボ対照二重盲検クロスオーバー試験
Suppressive effect of a single dose of monoglucosyl rutin on postprandial blood glucose elevation: A randomized, placebo-controlled, double-blind crossover study
- 出典:
- Functional Foods in Health and Disease
- 2021
- 11
- 270-282
- DOI:
- 10.31989/ffhd.v11i6.793
- 要旨:
- 平均年齢56.6歳で、空腹時血糖値がやや高め(110~126 mg/dL)の日本人健常者34名を対象とする臨床研究。ランダムに2群に分け、片方の17名は糖転移ルチン200 mgを含むタブレットを摂取し、残りの17名はプラセボを摂取した。単回投与試験ゆえ、摂取30分後に150 gのご飯を食べ、食後30, 60, 90, 120分の血糖値および血中インスリン値を測定した。その結果、糖転移ルチン群はプラセボ群と比較して、顕著に食後血糖値の上昇を抑制した。なお、30分おきに測定した各血糖値には有意差は見られず、AUC値に群間有意差(P=0.034)を認めた。