ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

乳癌の治療における、ケルセチン磁鉄鉱ナノ粒子と標的放射線療法との相乗効果

Synergistic Effect of Quercetin Magnetite Nanoparticles and Targeted Radiotherapy in Treatment of Breast Cancer

著作名:
Mostafa A. Askar
Heba A. S. El-Nashar
Mahmood A. Al-Azzawi
Sahar S. Abdel Rahman
Omama E. Elshawi
出典:
Breast Cancer: Basic and Clinical Research
2022
16
10.1177/11782234221086728
DOI:
10.1177/11782234221086728
キーワード:
ケルセチン
磁鉄鉱ナノ粒子
乳癌
MCF-7
放射線照射
相乗効果
ラット
動物実験
要旨:
ケルセチンを担持した磁鉄鉱ナノ粒子を新規に設計し、球形で直径が40 nmのナノ粒子を得た。乳癌細胞株MCF-7・肝癌細胞株HepG2・肺癌細胞株A549に作用すると、それぞれのIC50値は、11, 77.5, 104 nmol/mLであった。ナノ粒子と放射線照射との組合せは、MCF-7の増殖を強力に阻害した上、細胞の形態が変化した。N-メチル-N-ニトロソ尿素で乳癌を惹起したラットにナノ粒子の投与と放射線照射を併用すると、腫瘍の成長の抑制効果を増強した。相乗効果は、細胞毒性・細胞周期停止・免疫調節・アポトーシスの誘導による効率に起因した。