ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

癌治療のためのドキソルビシンとケルセチンを同時に送達する、二重刺激応答性キトサンベースのナノ粒子

Dual stimulus-responsive chitosan-based nanoparticles co-delivering doxorubicin and quercetin for cancer therapy

著作名:
Yifu Liu
Chang Liu
Cui Tang
Chunhua Yin
出典:
Materials Letters
2021
305
130826
DOI:
10.1016/j.matlet.2021.130826
キーワード:
ドキソルビシン
ケルセチン
キトサン
ナノ粒子
二重刺激応答性
抗癌活性
同時送達
相乗効果
要旨:
ドキソルビシンとケルセチンを同時に送達すべく、両者をキトサンに担持したナノ粒子を新規に設計した。得られた粒径は200 nm以下で、ゼータ電位は28 mVであった。中性条件下では、GSH濃度に応じたドキソルビシンとケルセチンの放出を達成した。また、pHとレドックスの二重応答性も実現した。ドキソルビシンとケルセチンをそれぞれ単独で担持したナノ粒子に比べて、抗癌活性が増強され、両者の同時送達による相乗効果を発揮した。