ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンは酸化ストレス・小胞体ストレス・炎症・アポトーシス・オートファジーを軽減して、バルプロ酸ナトリウムがラットの肝臓と腎臓に誘発した損傷を保護する

Rutin protects rat liver and kidney from sodium valproate-induce damage by attenuating oxidative stress, ER stress, inflammation, apoptosis and autophagy

要旨:
バルプロ酸ナトリウムで惹起したラットの肝および腎毒性は、ルチンが効果的に軽減した。バルプロ酸ナトリウムが肝および腎組織にもたらしたマロンジアルデヒドの上昇と、SOD・カタラーゼ・GPx・GSHの減少は、ルチンの共投与が改善した。小胞体ストレスは酸化ストレスと連動しているため、小胞体ストレスが原因となるATF-6・PERK・IRE1・GRP78の発現抑制も、ルチンが改善した。ルチンはまた、炎症マーカー(NF-κB・TNF-α・IL-6・JAK2・STAT3)を減少し、アポトーシス(Bax・Bcl-2・カスパーゼ-3, pERK・pJNK)およびオートファジー(Beclin-1・LC3A・LC3B)の関連マーカーの発現も改善した。