腸内皮単球/マクロファージの新規共培養系にて、ケルセチンは内皮の活性化を軽減する
Quercetin Mitigates Endothelial Activation in a Novel Intestinal-Endothelial-Monocyte/Macrophage Coculture Setup
- 著作名:
- Hanne Vissenaekens
- Charlotte Grootaert
- Katleen Raes
- Julie De Munck
- Guy Smagghe
- Nico Boon
- John Van Camp
- 出典:
- Inflammation
- 2022
- 45
- 1600–1611
- DOI:
- 10.1007/s10753-022-01645-w
- 要旨:
- 腸内皮単球/マクロファージ軸のシミュレーションとしての多細胞モデルを新規に構築し、内皮をリポ多糖で刺激した際のケルセチンの影響を検証した。ケルセチンは、リポ多糖がもたらす単球接着とマクロファージの遊走を減少し、可溶性血管細胞接着分子-1(sVCAM-1)の低減と関連していた。ケルセチンは、TNF-α・IL-6・IL-8・sVCAM-1の発現を低下して、リポ多糖が誘発した内皮の活性化を緩和した。以上の結果は、ケルセチンはアテローム性動脈硬化症を初期状態で改善できる可能性を示唆した。