ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

食品接触面および分子メカニズムパターンに対する、サルモネラ菌のバイオフィルム形成に対するケルセチンの影響

Impact of Quercetin against Salmonella Typhimurium Biofilm Formation on Food–Contact Surfaces and Molecular Mechanism Pattern

著作名:
Pantu Kumar Roy
Min Gyu Song
Shin Young Park
出典:
Foods
2022
11
977
DOI:
10.3390/foods11070977
キーワード:
サルモネラ菌
食品接触面
バイオフィルム
ケルセチン
要旨:
サルモネラ菌(ネズミチフス菌)を用いて、ケルセチンのバイオフィルム形成阻害作用を検証した。ケルセチン(0~125 μg/mL)の存在下では、ゴムおよび手袋の食品接触面でのバイオフィルム形成の阻害効果はそれぞれ、0.09–2.49および0.20–2.43 log CFU/cm2であった(P<0.05)。また、電界放出型走査電子顕微鏡の観察も行い、最小発育阻止濃度の1/2(125 μg/mL)ケルセチン添加は、1/8(32.25 μg/mL)と比べて顕著に手袋の食品接触面におけるバイオフィルム形成を阻害した。ケルセチンは、病原性(avrA・hilA)・ストレス応答(rpoS)・クオラムセンシング(luxS)の各遺伝子の発現を下方調節した。