ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

アセトアミノフェンが誘発した肝毒性の、NLRP3/NF-κB/Nrf2を標的とするイソラムネチンによる治療

Therapeutic Potential of Isorhamnetin following Acetaminophen-Induced Hepatotoxicity through Targeting NLRP3/NF-κB/Nrf2

要旨:
アセトアミノフェンで惹起したマウスの肝毒性は、イソラムネチンが効果的に保護した。アセトアミノフェンを投与する48, 24, 1時間前にイソラムネチンを予め投与すると、血中ALT・ALP・ASTを下げ、活性酸素・チオバルビツール酸反応性物質・IL-6・TNF-α・NF-κB・NLRP3・カスパーゼ-1・ミエロペルオキシダーゼも顕著に低下した。イソラムネチンはまた、アセトアミノフェンによるGSHとSODの活性低下を抑制し、sirt1とNrf2の減少も抑制した。イソラムネチンは、肝組織の病変化を軽減し、NF-κBとNrf2の免疫反応性を逆転させた。よって、NF-κB・Nrf2・NLRP3・sirt1の調節に基づく肝保護作用を提唱した。