プロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI)阻害剤としてのフラボノイド: 相互作用の重要な分子的および構造的特徴
Flavonoids as Protein Disulfide Isomerase Inhibitors: Key Molecular and Structural Features for the Interaction
- 出典:
- Journal of Agricultural and Food Chemistry
- 2022
- 70
- 4475–4483
- DOI:
- 10.1021/acs.jafc.1c07994
- 要旨:
- ルチンはプロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI)の阻害剤として知られているが、その分子メカニズムを解明した。ルチンは野生型のPDIを阻害するが、ヒスチジン256をアラニンで置換した変異体は阻害しなかった。分子ドッキングは、ルチンの7位のフェノールが、b'-ドメインに直接結合する様式を示唆し、実験結果と良好に一致した。また、精製した凝固因子にルチンを作用すると、野生型PDIによる凝固因子活性の増強は阻害したが、変異体の増強作用は阻害しなかった。