ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを担持したポリ(リポ酸)ナノ粒子は、経口バイオアベイラビリティと肝保護効果を改善する

Development of Poly(lipoic acid) Nanoparticles with Improved Oral Bioavailability and Hepatoprotective Effects of Quercetin

著作名:
Sujan Banik
Kohei Yamada
Hideyuki Sato
Satomi Onoue
出典:
Molecular Pharmaceutics
2022
19
1468–1476
DOI:
10.1021/acs.molpharmaceut.2c00009
キーワード:
ケルセチン
ポリ(リポ酸)
ナノ粒子
ラット
バイオアベイラビリティ
肝保護
動物実験
要旨:
ケルセチンの胃腸での安定性とバイオアベイラビリティを向上すべく、ポリ(リポ酸)ナノ粒子に担持した新規DDSを設計した。粒径は185 nmで、カプセル化率は84.8%であった。フリーのケルセチンと新規DDSを50 mg/kgのケルセチン相当でラットに投与した際の経口バイオアベイラビリティは、0.19および29%であった。肝損傷のモデルラットに新規DDSを投与すると、血中のALTとASTを対照と比べて70および46%低下した。新規DDSはまた、肝中のGSHとSODの活性を増強し、マロンジアルデヒドを減少した。