ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

プロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI)の阻害は血小板第V因子を不活性化して、ヒトのトロンビン生成を遮断する

Protein disulfide isomerase inhibition blocks thrombin generation in humans by interfering with platelet factor V activation

要旨:
健常者10名およびリン脂質抗体が持続的に上昇している患者6名を対象に、イソケルセチンの服用が血液凝固因子トロンビン生成に及ぼす影響を検証した。イソケルセチン1000 mgを投与して4時間後のトロンビンは、健常者で51%(P=0.0004)、患者で64%(P=0.015)それぞれ減少した。また、血小板第V因子をプロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI)の基質として特定した。 イソケルセチンは、血小板因子Vaとトロンビンの両方の生成を、5 μMのIC50で遮断した。