ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

糖尿病性腎症(DN)に対するケルセチンの効果: 動物研究のシステマティックレビューとメタ解析

The effect of quercetin on diabetic nephropathy (DN): A systematical review and Meta-analysis of animal studies

要旨:
ケルセチンの糖尿病性腎症に対する効果を動物実験で示した論文の、システマティックレビューおよびメタ解析。各種データベースから選定した20件の論文と12件のアウトカムを対象にメタ解析を行った。その結果、クレアチニンクリアランスおよび尿酸値は群間有意差がなく、ケルセチンの効果を認めなかった。一方、腎指数・クレアチニンの血/尿比率・血中尿素窒素・尿中アルブミン・マロンジアルデヒド・TNF-α・IL-1β・SOD・カタラーゼの改善には有意差を認めた。従って、ケルセチンは糖尿病性腎症モデルの腎臓の酸化ストレスと抗炎を軽減して、腎機能を改善する。