痛風と本態性高血圧を併発する患者の患者の左室拡張機能における、ケルセチンの心エコーパラメータに対する効果
Effect of quercetin on the echocardiographic parameters of left ventricular diastolic function in patients with gout and essential hypertension
- 出典:
- Wiadomości Lekarskie
- 2018
- 71
- 1554-1559
- DOI:
- ?
- 要旨:
- 痛風(尿酸値が360 μmol/L以上)と本態性高血圧(140/90 mm Hg以下)を併発する患者84名を対象とする、ケルセチンの効果を検証した臨床研究。ランダムに2群に分け、43名は通常の治療に加えてケルセチンを摂取し、41名は通常の治療のみ施した。なお、通常の治療とは、アロプリノールによる尿酸値の低下と、ロサルタンによる降圧を図ることを意味する。食事の30分前に1日2回ケルセチンを服用し、その量は前半6か月は1回に1000 mg、後半の6か月は1回に500 mgとした。摂取期間終了後に、心エコー検査を行った。その結果、E/E'比(-0.41±0.01 vs. -0.08±0.01, P=0.001)および左室心筋重量(-3.28±0.02 vs. -2.04±0.03 g/m2, P=0,02)に、顕著なケルセチンの効果を認めた。