ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはTh17細胞の分化を妨げ、PPARγによるSOCS3の転写活性化とPPARγからSTAT3へのコリプレッサーSMRTの再分布を伴う関節炎を緩和する

Quercetin impedes Th17 cell differentiation to mitigate arthritis involving PPARγ-driven transactivation of SOCS3 and redistribution corepressor SMRT from PPARγ to STAT3

著作名:
Yan Yang
Gao-na Shi
Xin Wu
Min Xu
Cheng-juan Chen
Yu Zhou
Ya-zi Wei
Lei Wu
Fen-fang Cui
Lan Sun
Tian-tai Zhang
出典:
Molecular Nutrition & Food Research
2022
66
2100826
DOI:
10.1002/mnfr.202100826
キーワード:
関節炎
マウス
ケルセチン
Th17細胞
PPARγ
動物実験
要旨:
関節炎のモデルマウスにケルセチンを投与すると、Th17細胞の分化を著しく阻害した。ケルセチンはTh17細胞の分極を制限したが、PPARγ阻害剤の投与やPPARγをノックアウトしたマウスでは損なわれた。別途実施した分子ドッキングと蛍光免疫実験にて、ケルセチンがPPARγに直接結合し、PPARγの核移行を増加することを示唆した。また共免疫沈降実験にて、ケルセチンがコリプレッサーSMRTをPPARγからSTAT3に再分配することを見出した。