ナノモル濃度のイソラムネチンは、in vitroで脂肪細胞の分化と脂肪滴の蓄積を阻害する
Isorhamnetin at Physiologically Attainable Nanomolar Concentrations Inhibits Adipocyte differentiation and Lipid Droplet Accumulation in vitro
- 出典：
- Journal of Food Bioactives
- 2022
- 17
- 10.31665/JFB.2022.17305
- DOI：
- 10.31665/JFB.2022.17305
- 要旨：
- 前脂肪細胞から脂肪細胞への分化は肥満を誘導する鍵であるが、前脂肪細胞3T3-L1におけるイソラムネチンとケルセチンとの挙動の違いを比較した。25~1000 nMの濃度では、イソラムネチンは3T3-L1への油滴の蓄積を顕著に阻害したが、ケルセチンに阻害作用はなかった。3T3-L1が脂肪細胞へ分化する際の転写因子C/EBP-αの発現抑制は、イソラムネチンに顕著で、ケルセチンには認められなかった。分化におけるPPARγの発現は、イソラムネチンもケルセチンも抑制したが、イソラムネチンの方がより強力であった。