ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとメトトレキサートとの組合せは、骨肉腫細胞で抗癌活性を示し、発癌性マイクロRNA-223を抑制する

Quercetin and Methotrexate in Combination have Anticancer Activity in Osteosarcoma Cells and Repress Oncogenic MicroRNA-223

要旨:
ヒト由来骨肉腫細胞株Saos-2を用いる、ケルセチンとメトトレキサートの組合せの薬効評価。単独作用時のIC50値は、ケルセチンが142.3 µM、メトトレキサートが13.7 ng/mLであった。両者の組合せ、すなわちケルセチン存在下でのメトトレキサートIC50値は、8.45 ng/mLになった。組合せはそれぞれの単独作用時と比べてより良好に、抗癌遺伝子(p53・CBX7・CYLD)の発現を促し、抗アポトーシス遺伝子BCL-2および発癌性マイクロRNA-223の発現は抑制した。その結果、組合せの投与は、Saos-2のアポトーシスを比較対照の6.03%から38.35%にまで増大した。