ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ムキタケ多糖類ナノ粒子によるケルセチンの送達と、消化器系における抗増殖活性

Hohenbuehelia serotina polysaccharides self-assembled nanoparticles for delivery of quercetin and their anti-proliferative activities during gastrointestinal digestion in vitro

著作名:
Xiaoyu Li
Peng Zhou
Zhen Luo
Ru Feng
Lu Wang
出典:
International Journal of Biological Macromolecules
2022
203
244-255
DOI:
10.1016/j.ijbiomac.2022.01.143
キーワード:
ムキタケ多糖類
ケルセチン
ナノ粒子
消化器系
子宮頸癌
HeLa
要旨:
ムキタケ多糖類でケルセチンを封じ込めて、粒径が360 nmでゼータ電位が−38.8 mVの新規ナノ粒子を得た。このナノ粒子は安定であるが、消化管でケルセチンを放出する特性を有している。胃腸消化後のナノ粒子は、未消化のケースと比較して、ヒト由来子宮頸癌細胞株HeLaの増殖を有意に阻害した。ナノ粒子はHeLa内に活性酸素を蓄積し、細胞周期のG2/M期を停止し、CDK1・p53・p21を調節してアポトーシスを誘導した。