ケルセチンはミトコンドリア不全と神経炎症を改善して、メタンフェタミンが誘発した不安様行動を緩和する
Quercetin Mitigates Methamphetamine-Induced Anxiety-Like Behavior Through Ameliorating Mitochondrial Dysfunction and Neuroinflammation
- 著作名:
- Fengrong Chen
- Jiaxue Sun
- Cheng Chen
- Yongjin Zhang
- Lei Zou
- Zunyue Zhang
- Minghui Chen
- Hongjin Wu
- Weiwei Tian
- Yu Liu
- Yu Xu
- Huayou Luo
- Mei Zhu
- Juehua Yu
- Qian Wang
- Kunhua Wang
- 出典:
- Frontiers in Molecular Neuroscience
- 2022
- 15
- 829886
- DOI:
- 10.3389/fnmol.2022.829886
- 要旨:
- メタンフェタミンで惹起したマウスの不安様行動は、ケルセチンが緩和した。メタンフェタミンを投与すると、高架式十字迷路試験とオープンフィールド試験のスコアが悪化し、不安様行動が増大した。しかし、ケルセチンの共投与はこれらのスコアを改善し、正常に近づけた。メタンフェタミンはまた、ミトコンドリア不全を誘発したが、ケルセチンは形状異常のミトコンドリアと活性酸素を減らし、膜電位とATP産出を正常化した。またケルセチンは星状細胞を増やし、IL-1βとTNF-αを低下して神経炎症を軽減したが、IL-6には効果がなかった。以上の結果は、ケルセチンの抗不安作用は、メタンフェタミンによるミトコンドリア不全と神経炎症の軽減に基づくことを示唆した。