ケルセチンは線維芽細胞の増殖を阻害し、PI3K/Akt/mTOR経路のオートファジーを介して、手術による硬膜外線維症を軽減する
Quercetin inhibits fibroblasts proliferation and reduces surgery-induced epidural fibrosis via the autophagy-mediated PI3K/Akt/mTOR pathway
- 出典:
- Bioengineered
- 2022
- 13
- 9973-9986
- DOI:
- 10.1080/21655979.2022.2062530
- 要旨:
- 硬膜外線維症は椎弓切除術後のリスク要因であるが、ケルセチンの軽減効果をラットで実証した。ケルセチンの投与は、椎弓切除術後のラットの硬膜外線維症を有意に抑制した。別途実施したvitro実験にて、ケルセチンは線維芽細胞にPI3K/Akt/mTORシグナル伝達を介するオートファジーを促進し、増殖を阻害した。なお、線維芽細胞の増殖が硬膜外線維症の原因であることは、良く知られている。