シクロホスファミドがラットの脾臓に誘発した、免疫抑制性インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼと血液指標の変化の、食物性ケルセチンによる軽減
Abatement of cyclophosphamide-induced splenic immunosuppressive indoleamine 2,3-dioxygenase and altered hematological indices in Wister rats by dietary quercetin
- 出典:
- Immunobiology
- 2022
- 227
- 152218
- DOI:
- 10.1016/j.imbio.2022.152218
- 要旨:
- 抗癌剤シクロホスファミドで惹起したラットの脾毒性および免疫毒性は、ケルセチンが緩和した。シクロホスファミドを投与したラットは、血中のキヌレニン濃度が著しく上昇した。すなわち、脾臓におけるトリプトファンをキヌレニンに代謝する酵素インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼの活性化と、免疫の低下を示した。ケルセチンの共投与は、ミエロペルオキシダーゼを阻害し、一酸化窒素・インターフェロンY・IL-6を低減すると共に、キヌレニン濃度とインドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼの活性を低減した。ケルセチンはまた、白血球とCD4-T細胞を増大して、シクロホスファミドが低下した免疫機能を回復した。