ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ハタ科魚類のイリドウィルス感染に対する、薬用植物成分ケルセチンの間接的な抗ウィルス機能

Research on the indirect antiviral function of medicinal plant ingredient quercetin against grouper iridovirus infection

要旨:
ハタ科魚類の一種、シンガポールハタの細胞に予めケルセチン処置を施すと、イリドウィルスに感染させた際に、宿主細胞内で同ウィルスの複製を阻害した。同じ現象は魚を用いるvivo実験でも確認した。ケルセチンはI型インターフェロン経路の関連遺伝子(IFN・STAT1・PKR・MxI・ISG15)の発現を誘導し、宿主細胞内でのイリドウィルスへの抵抗力を強化した。よって、ケルセチンは間接的な抗イリドウィルス作用を発揮したことになる。