ケルセチンは、銀ナノ粒子がラットに誘発した酸化的な神経毒性を無効にする
Quercetin Abrogates Oxidative Neurotoxicity Induced by Silver Nanoparticles in Wistar Rats
- 著作名:
- Samar S. Elblehi
- Eman M. Abd El-Maksoud
- Adil Aldhahrani
- Saqer S. Alotaibi
- Heba I. Ghamry
- Salwa A. Elgendy
- Mohamed Mohamed Soliman
- Mustafa Shukry
- 出典:
- Life
- 2022
- 12
- 578
- DOI:
- 10.3390/life12040578
- 要旨:
- 銀ナノ粒子を腹腔内投与したラットは、対照群と比較して、脳組織中の過酸化脂質が上昇し、GPx・カタラーゼ・SODの活性が低下し、病変と神経細胞の壊死を引起した。血中においては、アセチルコリンエステラーゼの活性とGABA濃度の低下をもたらした。銀ナノ粒子はまた、TNF-α・IL-1β・Baxの発現を上方調節し、クローディン5・脳由来神経栄養因子・パラオキソナーゼ・Nrf2・Bcl-2の転写を阻害した。しかし、ケルセチンの同時経口投与は、この様な異常を回避し、神経保護作用を発揮した。