ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

老メンドリの餌に添加したケルセチンとビタミンEの相乗効果により、長期保存した卵から孵化した雛の特性・胚の質・抗酸化力が向上する

Synergy Between Dietary Quercetin and Vitamin E Supplementation in Aged Hen’s Diet Improves Hatching Traits, Embryo Quality, and Antioxidant Capacity of Chicks Hatched From Eggs Subjected to Prolonged Storage

要旨:
65週齢の老メンドリを4群に分けた。 1) 通常の餌+ケルセチン 0.4 g/kg、2) 通常の餌+ビタミンE 0.2 g/kg、3) 通常の餌+ケルセチン 0.4 g/kg+ビタミンE 0.2 g/kg、4) 通常の餌のみ、のそれぞれを14週間投与した。卵黄の重量と抗酸化能は、他3群と比べて3)が顕著に高かった(P<0.05)。3) vs. 4)にて3)は、卵の孵化率・7および14日間保存した卵の初期胚生存率・卵から得た胚の抗酸化能力が有意差を示した(P<0.05)。注目すべきことに、ケルセチンとビタミンEとの相乗効果は、雛にも影響した。3)から産まれた1日齢および14日齢の雛は、長期保存した卵でありながら、他群由来の雛と比べてSOD・GSH・総抗酸化能・SOD・カタラーゼが有意に高かった(P<0.05)。