周産期にカドミウムを曝露したマウスの子孫2世代分の、脳組織中レベルの比較: ケルセチンによる調節
A Comparative Study of Cadmium Levels in Brain Tissue of Mice Observed Over Two Generations after Exposure During their Perinatal Period: Modulation by Quercetin
- 出典:
- Journal of Biomedical Research & Environmental Sciences
- 2022
- 3
- 327-331
- DOI:
- 10.37871/jbres1443
- 要旨:
- 授乳中のカドミウム曝露と妊娠期間中のカドミウム曝露が、F1およびF2世代マウスの脳組織に及ぼす影響とケルセチンの効果を検証した。F1世代とF2世代は100日齢まで飼育され、安楽死後、脳組織の原子吸光法によりカドミウムレベルを決定した。授乳中のカドミウム曝露は、F1世代の脳組織のカドミウムレベルは対照(暴露なし)と比べて有意に高く、F2世代では僅かに高かった。妊娠期間中のカドミウム曝露は、授乳中の暴露程ではないが、F1・F2世代ともに対照より脳組織のカドミウムレベルが高かった。いずれのケースにおいても、カドミウム曝露時のケルセチン投与は、用量依存的にF1・F2世代のカドミウムレベルを低下した。