健常人の止血における、フラボノイドケルセチンとアピゲニンの効果
Effects of the flavonoids quercetin and apigenin on hemostasis in healthy volunteers: results from an in vitro and a dietary supplement study
- 著作名:
- Karin Janssen
- Ronald P. Mensink
- Frank J. J. Cox
- Jan L. Harryvan
- Robert Hovenier
- Peter C. H. Hollman
- Martijn B. Katan
- 出典:
- The American Journal of Clinical Nutrition
- 1998
- 67
- 255–262
- DOI:
- 10.1093/ajcn/67.2.255
- 要旨:
- 2500 μMの高濃度では、ケルセチンもアピゲニンも両方とも、コラーゲンによる血小板の凝集を阻害した。より低濃度となるvivoでも効果があるか検証すべく、健常者12名を対象とする試験を行った。ランダムに3群に分け、試験食群Iはタマネギ220 g/day(ケルセチン114 mg/day相当)を摂取し、試験食群IIは乾燥パセリ5 g/day(アピゲニン84 mg/day相当)を摂取し、対照群はプラセボを服用した。摂取期間は1週間とし、終了後1週間のウォッシュアウト期間を設け、ランダムに割当てた次の摂取対象に進むクロスオーバーとした。血小板凝集・トロンボキサンB2の産出・第VII因子をはじめとする止血変数に関して、群間有意差は見られず、タマネギやパセリの影響を認めなかった。