ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

食物性フラボノイドと循環器疾患: 包括的な用量応答とメタ解析

Dietary Flavonoids and Cardiovascular Disease: A Comprehensive Dose–Response Meta-Analysis

著作名:
Agnieszka Micek
Justyna Godos
Daniele Del Rio
Fabio Galvano
Giuseppe Grosso
出典:
Molecular Nutrition & Food Research
2021
65
2001019
DOI:
10.1002/mnfr.202001019
キーワード:
フラボノイド
循環器疾患
発症リスク
メタ解析
要旨:
各種データベースを検索して得た、予防的なコホート研究を含めた1,501,645人分、計33,637件の症例を対象に、フラボノイドの摂取と循環器疾患との関連をメタ解析した。症例の内訳は、冠状動脈性心疾患が23,664件、脳卒中が11,860件である。総フラボノイドの摂取と循環器疾患の発症リスクとの間には、負の相関関係を認めた。フラボノイド個別でサブグループ解析した結果は、以下の通り。アントシアニンとフラバノールの摂取量と循環器疾患全般のリスクと逆相関するが、フラボノールとフラボンは冠状動脈性心疾患のリスクと逆相関した。フラバノンのみが、脳卒中のリスクと線形の逆相関を示した。カテキンは、すべての循環器疾患に好ましい効果を示した。ケルセチンとケンフェロールの摂取は、冠状動脈性心疾患のリスクの低下と直線的に関連した。