ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンはゼブラフィッシュの酸化ストレスと炎症を抑制して、出血性脳卒中の進行から保護する

Rutin protects hemorrhagic stroke development via supressing oxidative stress and inflammatory events in a zebrafish model

著作名:
Anil Kumar Rana
Supriya Sharma
Shiv Kumar Saini
Damanpreet Singh
出典:
European Journal of Pharmacology
2022
925
174973
DOI:
10.1016/j.ejphar.2022.174973
キーワード:
ゼブラフィッシュ
脳内出血
脳卒中
ルチン
抗酸化作用
抗炎症作用
動物実験
要旨:
ゼブラフィッシュの稚魚を高濃度のアトロバスタチンに暴露して、脳内出血性の脳卒中を惹起した。ルチンを投与すると、血腫の範囲を縮小し、活性酸素種と脳細胞のアポトーシスを低減した。ルチンは密着結合蛋白質の発現を促進し、MMP-2およびMMP-9の発現は抑制した。さらにルチンは、脳内出血性の脳卒中と関連する酸化(Nrf2・hmox1a・SOD1)および炎症(IL-6・IL-10・TNF-α)マーカーの発現を、ともに遺伝子レベルで抑制した。Gsk-3β活性もルチンで抑制され、β-カテニンとNrf2も正常な状態で維持した。