ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

顕著な抗菌および抗酸化特性を備えたナノ製剤としての、ルチンを担持した 酸化マグネシウムの合成

Synthesis of Rutin loaded nanomagnesia as a smart nanoformulation with significant antibacterial and antioxidant properties

要旨:
ルチンを酸化マグネシウムに担持して、pH 7.4でルチンを放出する粒径が35–40 nmのナノ粒子を得た。このナノ粒子は、無細胞系(DPPH、過酸化水素、スーパーオキシド)と細胞内条件の両方で、優れた抗酸化特性を示した。腎上皮細胞(正常細胞)にて、100 g/mLの高濃度まで細胞毒性を認めなかった。ナノ粒子はまた、グラム陽性菌(黄色ブドウ球菌)と陰性菌(大腸菌)の両方に、顕著な発育阻害作用を示した。ナノ粒子は、酸化ストレス・DNA分解・細胞膜破壊を介して、細菌の細胞死を引き起こした。