顕著な抗菌および抗酸化特性を備えたナノ製剤としての、ルチンを担持した 酸化マグネシウムの合成
Synthesis of Rutin loaded nanomagnesia as a smart nanoformulation with significant antibacterial and antioxidant properties
- 著作名:
- Th. Abhishek Singh
- Mousumi Kundu
- Sharmistha Chatterjee
- Satish Kumar Pandey
- Neelam Thakur
- Neeraj Tejwan
- Anirudh Sharma
- Joydeep Das
- Parames C. Sil
- 出典:
- Inorganic Chemistry Communications
- 2022
- 140
- 109492
- DOI:
- 10.1016/j.inoche.2022.109492
- キーワード:
- ルチン
- 酸化マグネシウムナノ粒子
- 抗酸化作用
- 抗菌作用
- 要旨:
- ルチンを酸化マグネシウムに担持して、pH 7.4でルチンを放出する粒径が35–40 nmのナノ粒子を得た。このナノ粒子は、無細胞系(DPPH、過酸化水素、スーパーオキシド)と細胞内条件の両方で、優れた抗酸化特性を示した。腎上皮細胞(正常細胞)にて、100 g/mLの高濃度まで細胞毒性を認めなかった。ナノ粒子はまた、グラム陽性菌(黄色ブドウ球菌)と陰性菌(大腸菌)の両方に、顕著な発育阻害作用を示した。ナノ粒子は、酸化ストレス・DNA分解・細胞膜破壊を介して、細菌の細胞死を引き起こした。